ようこそ認知言語学系研究室Webサイトへ
ようこそ、京都大学大学院 人間・環境学研究科 認知言語学系研究室へ。

当研究室では、「言語は人間の身体化された認知能力と運用能力に深く根差した存在である」という認知言語学的な視点から、言葉と言葉の背後に存在する認知のメカニズムの解明を目指しています。

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今後の予定

    言語フォーラム 5月19日

      日時: 5月12日(木)13:00~
      場所: 総合人間学部棟 1107号室 

    • 第一発表
      • 発表者: 神原一帆(谷口研究室M1)
      • タイトル: 2001年から2005年における新聞で使用されたノ構文のふるまい
        キーワード: BCCWJ, 構文文法
        備考: 「進撃の巨人」という題目における容認度の低さを出発点として、[NP1 ノ NP2] という形式における名詞句の意味属性の生起パターンを元に当該構文の多義性に関して考察する。本発表ではBCCWJに収録された2001年から2005年の新聞の実例の一部を分析対象とする。ここで得られた属性の生起パターンの集計結果と共に、「進撃の巨人」という題目の解釈の可能性がどのように得られるのかを考察する(卒業論文をもとにした発表です)。

    言語フォーラム 5月12日

  • 日時: 5月12日(木)13:00~
  • 場所:総合人間学部棟 1107号室
    • 第一発表
      • 発表者: 佐藤雅也(谷口研究室M1)
      • タイトル: Action Chain Analysis of Pseudo-Middle Constructions Based on Cognitive Grammar
      • キーワード: middle、Instrument、Setting、action chain、semantic role
      • 備考: 英語には中間構文と呼ばれる構文がある。実生活ではあまり使われていないものの、特定の文脈ではその存在を認識されている構文であり、被動作主以外にも道具や場所が主語に現れる場合も少数の人には容認される場合がある。本発表では、容認度が低いとされる道具や場所が主語として現れる中間構文が文脈によっては容認されることがあるのは、どういった認知プロセスがはたらくためであるのか、またそういった構文がどういう通時的なプロセスを踏んで拡張結果として現れつつあるのかについての考察を述べる。また、道具や場所、被動作主だけではなく、動作主が主語になる中間構文、さらには意味役割を特定できない要素が主語になる中間構文についての分析を行い、そこから意味役割の「ゆらぎ」の問題について考える。(卒業論文をもとにした発表です。)
    • 第二発表
      • 発表者: 田中悠介(谷口研究室M1)
      • タイトル: 接続助詞ケドの用法に関する一考察 ー話し手の認知的観点からー
      • キーワード: ケド、主観性、プロトタイプ理論
      • 備考:日本語の接続助詞ケドには、その中心的な用法と考えられる逆接用法をはじめ、さまざまな用法があることが指摘されている。その一方で、それらの用法を包括的に取り扱った研究は少ない。本研究では、ケドの諸用法を話し手の認知的観点から記述する。また、用法の拡張の原因として、ケドの用法は、プロトタイプ構造を成しており、中心的な用法である逆接用法から拡張したことを述べる。(卒業論文をもとにした発表です。)

    4月30日 京都言語学コロキアム

  • 日時:4月30日(土)13:30〜
  • 場所:総合人間学部棟 1107号室
    • 第一発表
      • 発表者:秋田喜美(名古屋大学)
      • タイトル:オノマトペと顔
      • キーワード: 視線、表情、指標性、震災コーパス
      • 備考:3年前のKLCで、オノマトペが一般語よりもパラ言語特性(際立ったイントネーション・発声法、類像的ジェスチャー)を伴いやすく、その傾向がオノマトペの形態統語と相関する、という話をさせていただきました(Dingemanse & Akita 2016)。今回は、再びマルチモーダルコーパス「NHK東日本大震災アーカイブス」を用い、オノマトペに伴う話者の視線・表情の変化が上記パラ言語特性とは一部異なる分布を見せることを報告し、その記号論的示唆を論じたいと思います。
    • 第二発表
      • 発表者:濵野寛子(名古屋学院大学)
      • タイトル:名詞の多義性と助数詞の選択に関する一考察―「電話」の数え方を例に
      • キーワード:多義、イヴェント、動詞の名詞化、捉え方
      • 備考: 本発表では、「電話」を数える助数詞「本」「件」の違いを、数える話者の事物への主体的な捉え方の違いから分析する。
        助数詞の選択の違いについては、名詞の多義的性質により、数える対象が言語的に明示化されないという記述的問題が背景にある。通常「電話」を数える助数詞とされる「台」は、「電話」をモノ(“電話機”)として捉えていると考えられる。一方、「本」と「件」の使用については、従来、記述されているものの、両者の違いは明らかではない。本分析では、両助数詞を用いる際の、「電話」に対する出来事としての捉え方に注目する。そして、「本」と「件」の使用の違いについて、電話の事態における数え手の捉え方の違いから記述を試みる。