ようこそ認知言語学系研究室Webサイトへ
ようこそ、京都大学大学院 人間・環境学研究科 認知言語学系研究室へ。

当研究室では、「言語は人間の身体化された認知能力と運用能力に深く根差した存在である」という認知言語学的な視点から、言葉と言葉の背後に存在する認知のメカニズムの解明を目指しています。

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今後の予定

    12月12日 言語フォーラム

    日時:12月12日(木)13:00~

    場所:総合人間学部棟 1107号室

    ・第一発表

    発表者:神原一帆(谷口研究室D2)

    タイトル: 役割名詞の類義語分析: フレーム意味論の観点から

    キーワード: フレーム意味論,コーパス言語学,役割名詞,名詞の意味論,類義語分析

    概要: 本発表はフレーム意味論を用いた役割名詞の類義語分析の手法を検討することを目的とする.フレーム意味論において,語の意味は理想的な状況を表すフレームとの関係から記述され,このフレームは状況の役割を表すフレーム要素から構成される,先行研究では類義関係にある動詞の意義をフレーム要素の分布から記述する方法が提案されている (cf. Atkins 1994).本稿では同様の手法を Education_teaching フレームにおける ⟨Student⟩ を表す “learner” と “student” という類義語に対して適用した結果を報告する.コーパス分析の結果,(i) フレーム要素の分布に基づく分析は類義語 の詳細な意味表示を与えることができるが,(ii) 時間のような周辺的なフレーム要素 (Ruppenhofer et.al 2016: 23–25) の分布が両者の意 味表示に重要な役割を果たす可能性が示唆された.なお,(ii) の結果は先行研究の結果とも整合する (cf. Fillmore 1994).

    12月5日 言語フォーラム

    日時:12月5日(木)13:00~

    場所:総合人間学部棟 1107号室

    ・第一発表

    発表者:森夏輝(谷口研究室M2)

    タイトル:不一致認知説と不一致解消説の統合へ向けた語用論的考察

    キーワード:笑い、不一致認知・解消説、語用論

    概要:笑いが生じる説には、大きく分けて三つの説がある。すなわち、優位説、解放説、不一致説である。本発表の目的は、語用論的な概念を用いて、不一致説を精緻化することにある。談話の進行に伴いその場でアドホックに形成される文脈、演者と観客という三角関係のコミュニケーションであるオープンコミュニケーションの概念、この二つを用いて、不一致説の大まかな二つの主流である、認知説と解消説の統合を目指す。

    11月30日 京都言語学コロキアム

    日時:11月30日(土)13:30~

    場所:総合人間学部棟 1107号室

    ・第一発表

    発表者:氏家啓吾(東京大学 人文社会系研究科)
    タイトル:認知文法から見た非飽和名詞(あるいは非飽和名詞から見た認知文法)
    キーワード:非飽和名詞、認知文法、多義、関連フレーム、グラウンディング
    概要:「あなたは会社員ですか」と尋ねられたときには「はい」か「いいえ」で答えることができるのに対して、「あなたは社員ですか」と尋ねられると返答につまってしまい「えっ、どこの会社のですか」などと聞き返すことになるだろう。このように「社員」という名詞は「〜の」に当たる要素を要求する点で意味的に不十分なのである。このような名詞を非飽和名詞という。「社員」「作者」「本場」「妹」「原因」「犯人」といった名詞が含まれるとされる。

    しかし、そもそも非飽和名詞という名詞のカテゴリーを想定するべきなのか、想定するならばそれは語彙・文法の知識の中にどのように位置づけられるべきなのか。また、「意味的に不十分」とはどういうことなのか。こうした点については研究者の間で未だ一致した見解がない。

    本発表では、スキーマのネットワーク、ベースとプロファイル、グラウンディングといった認知文法の道具立てを用いて非飽和名詞および関連する現象を分析する。そのことを通して認知文法の新たな側面に光を当てると同時に、その基本的な前提の一部を再検討する

     

    ・第二発表

    発表者:黎燕(暨南大学外国語学院)

    タイトル:多様化メトニミーと近接性

    キーワード:メトニミー 近接性 多様化

    概要:メトニミーの基盤となる近接性そのものには概念的連動性があると
    言われているが、その概念的連動性はどのようになっているか、多様化メトニミー

    には構文的に他の関連付けモデルが示唆されると考える。そこで、メトニミーを介する

    意味拡張の考察を通して、私たち獲得された知識構造をどのように関係付けか、

    多様化事態間への認知、近接性を成り立たせるフレームネットワークを導きしたい。